2024.7.9
江戸時代、丸の内は大名屋敷が並んでいた場所でした。
明治時代になり、大名屋敷は明治政府に接収されて役所や軍の施設となりました。
その土地が明治22年(1889)に、三菱に払い下げられます。
三菱は丸の内の再開発を行い、日本で最初の西洋風レンガ建築のオフィスビル街ができあがりました。
そのころ撮影された写真があります。

だいたい明治30年(1897)ころでしょうか。
まるで日本には見えませんが、当時の人々も同じように思いました。
そこでロンドンような街並みだということで、ここは「一丁倫敦」(いっちょうろんどん)と呼ばれていました。
現在の商工会議所から東京国際フォーラムへと通じる道です。
この「一丁倫敦」の一番端に、明治安田生命の本社ビルがあります。

「明治生命館」と呼ばれるこのビルは、昭和9年(1934)に建てられた丸の内に現存するもっとも古いビルで、国の重要文化財に指定されています。
この場所を江戸時代の地図で見てみましょう。

©こちずライブラリ
「定火消御役屋敷 諏訪主殿頭」と書いてあります。
定火消とは江戸幕府の旗本の役職の1つで、武家屋敷が火事になったときに消し止めるのが役割でした。
定火消を命じられた旗本には、御家人である与力6人と同心30人、さらにその下に町人である火消人足が100人配属されていました。
さて、その定火消の「消防士」たる御家人の中に、安藤重右衛門という人がいました。
この名前、聞いたことがありますか?

国立国会図書館デジタルコレクションより
歌川広重のことです!
でも重右衛門は、消防士になるよりも画家になりたかったんですね。
15歳で歌川豊広に弟子入りし、翌年から歌川広重を名乗り、27歳で隠居して幼い息子仲次郎に家督を譲ると、絵を描くことに専念するようになりました。

当舎でご案内している古地図散歩や東海道でもお馴染みの歌川広重、いつもよく通る、よく知っているはずのところにも、彼に関する意外なゆかりの地があるのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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3月15日 蒲田~生麦
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2025年
4月5~6日 桑名宿~四日市宿
5月17~18日 四日市宿~亀山宿
6月7~8日 亀山宿~土山宿
参加費 各回6500円 - 日帰りであるく東海道 第1期 日本橋~生麦月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅
開催日時
2025年
4月13日 日本橋~品川宿
5月11日 品川宿~蒲田
6月15日 蒲田~生麦
参加費 各回3500円 - 日帰りであるく東海道 第2期 生麦~藤沢宿月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅
開催日時
2025年
4月19日 生麦~保土ケ谷宿
5月24日 保土ケ谷宿~戸塚宿
6月21日 戸塚宿~藤沢宿
参加費 各回3500円