2024.8.8

最近は東海道を歩いて旅する人も増えてまいりました。

私が歩き始めたおよそ27年前には、「東海道を歩いてます」と言うと地元の人に驚かれたものですが、今は旅行会社の東海道ツアーが盛況なこともあり、東海道を歩いて旅するひとは珍しくなくなりました。

歩いて旅する人が増えた理由の1つには、歌川広重の描いた浮世絵「東海道五拾三次」もあると思われます。

三代歌川豊国作歌川広重肖像
国立国会図書館デジタルコレクションより

だれもが一度は見たことのある絵、この風景を実際に歩いてみたいと思って東海道を歩き始めた人も多いことでしょう。

私としては東海道を歩いて品川宿にへといたったら、ここは必須の場所だと思っているのですが、ところがご存じの方が思いのほか少ないようです。

南品川の常光寺です。

天台宗常行寺
常行寺本堂

このお寺には「広重堂」という歌川広重を祀ったお堂があるのです。

広重堂

戸がガラス張りですので、内部を拝めます。
安置されているのは、歌川広重の位牌と木像です。

天台宗常行寺

昭和前期から中期にかけて常行寺の住職を務められた修多羅亮澄師が建てたもので、師は歌川広重の絵日記を収集した人物です。

広重堂が建てられたのは昭和30年代のことのようです。
歌川広重の浮世絵に興味のあるみなさまは、ぜひとも品川宿の広重堂にお参りなさってください。

  

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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