2024.8.25

東海道の道中薬としては、石部宿と草津宿の間にある梅の木立場で作られて、大森や蒲田の立場でも売られていた和中散が知られています。

梅の木立場の旧和中散本舗
和中散の販売所だった梅屋敷の跡地

ところで「横浜市史稿風俗編」という書物に「名物 東海道の部」という項目があり、そこに「本覚寺の黒薬」というものが載っているのです。

本覚寺
「金川砂子」の挿絵にある江戸時代の本覚寺
国立国会図書館デジタルコレクションより

「黒薬」を辞書で調べてみると・・・

くろ‐ぐすり【黒薬】
〘名詞〙 動植物を黒焼きにして薬用としたもの。
(コトバンク 精選版日本国語大辞典より)

え、そうなの?!

黒薬の効能書です。
ちょっと読みづらいのですが、やけど、痔、めまい、たちくらみなどと書かれています。

本覚寺の黒薬の効能書き
国立国会図書館デジタルコレクションより

本覚寺の黒薬は明治のはじめころには販売をやめてしまったようですが、神奈川宿では能満寺、宗興寺、三宝寺でも黒薬は売られていたようです。

能満寺
宗興寺
三宝寺

  

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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