2024.9.8
戸塚駅は東海道5番目の宿場です。
1つ前の保土ケ谷宿同様に、丘陵に囲まれた谷間の宿場です。
この狭い土地に柏尾川と東海道が通っていて、この東海道が後に国道1号となりました。
明治20年(1887)、このせまい土地に鉄道が開通し、戸塚宿のまん中に駅ができたことで、国道1号は大渋滞することとなりました。
その対策としてまず昭和30年(1950)にバイパスが通り、さらに平成26年には戸塚大踏切デッキ、翌年にはアンダーパスが完成しました。
これらと並行して周辺の再開発も進み、戸塚宿は急激に姿を変えていきました。
この大踏切デッキのすぐ近くに、トレーニングジムがあります。
かつて戸塚宿の吉田町の問屋場があった付近にあたります。
このトレーニングジムの外壁には・・・
こういうの、大好きです!
ちなみに元ネタは、それぞれ歌川広重の「東海道五拾三次」のうち「二川猿ヶ馬場」「掛川秋葉山遠望」「箱根湖水図」「神奈川台之景」「原朝之富士」。
東海道の宿場に新しくできたビルに、このような壁画を描くとはなかなか粋じゃないですか!
これらの壁画は、戸塚大踏切デッキの手前側にあります。
せっかく描いてくれたのですから、東海道を歩いて戸塚宿へと到達したら是非ともジムで体を鍛えていってください。
なお、ジムは会員制です。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
東海道歩き旅イベント 参加者募集中
とにかく内容が濃く詳しい、それなのに参加費がリーズナブル。
それが歩き旅応援舎の東海道歩き旅イベントです。
「日帰りで歩く東海道」 日本橋~原宿を日帰りで歩きます。全15回
「京都まで歩く東海道」 原宿~三条大橋を一泊二日で歩きます。全18回
それぞれ月に1回ずつ歩いて、東京の日本橋から京都の三条大橋をめざすイベントです。
以下のイベントが参加者募集中です。途中からでもご参加いただけます。
このブログには書いていないことが、実際の東海道にはいっぱいあります。
もっとくわしくお話をしながらガイドがご案内いたします。
一緒に東海道を歩きませんか?
人生の宝となるような経験、そのためのお手伝いをいたします。
- 京都まであるく東海道 第8期 磐田~国府開催日
10月5~6日 磐田~高塚(受付終了)
11月2~3日 高塚~二川宿
12月7~8日 二川宿~国府
参加費 各回5500円 - 日帰りであるく東海道 第3期 大磯宿~国府津開催日時
10月26日9:00~17:00ころ
参加費 3500円 - 日帰りであるく東海道 第4期 国府津~元箱根開催日時
11月23日9:00~16:30ころ 国府津~小田原宿
12月28日9:00~16:30ころ 小田原宿~箱根湯本
1月25日9:00~16:30ころ 箱根湯本~元箱根
参加費 3500円
※当面の間は日本橋から新たに出発する予定はありません。上記のイベントへのご参加をお勧めします。
最新のブログ記事
- 馬入川の橋 明治時代に造られたレンガ遺構が今も残る橋馬入川にかかる馬入橋。ここを渡りながら左を見ると、鉄道橋の馬入川橋梁が見えます。ここには明治20年に造られた鉄道橋の遺構が、今も残っているのです。
- 旧相模川橋脚 関東大震災で発見された源頼朝因縁の橋の遺構源頼朝は相模川に架けられた橋の渡り初めの帰りに落馬し、その後没したとされています。その因縁の橋の橋脚が茅ヶ崎の東海道沿いにあるのです。
- 茅ヶ崎市役所の石灯籠 徳川将軍墓所から移設された石灯籠の謎!茅ヶ崎市役所前の緑地には、東京上野の寛永寺にあった石灯籠が移設されています。ところがこの石灯籠、年月とともにある変化が・・・!?
- 南湖の左富士 東海道を西へ歩いているのに富士山が左に見える謎の地点東海道は富士山の南を通っているので、西に向かって歩くと富士山は右に見えます。ところが茅ヶ崎のある場所では富士山が左に見えるのです。
- 引間城の跡 徳川家康の浜松城のもととなった城跡をゆく徳川家康が築いた浜松城は、それ以前からあった引間城を西側に増築する形で造られました。その引間城の跡へと行ってみました。
- 教師・若松幹男 明治初期の茅ヶ崎の学校で起こった衝撃の事件明治6年に茅ヶ崎に学校が開かれました。その3年後、この学校で行われた定期試験がきっかけとなって衝撃的な事件が起こります。その事件とは・・・?
- 茅ヶ崎の松並木 東海道五十三次最初の松並木の今とむかし日本橋から東海道を歩き始めると、最初に松並木と出会う場所が茅ヶ崎です。それ以前にも松並木はあったのですが、茅ヶ崎以東のものは失われています。
- 源頼朝落馬の地 頼朝の死の原因とされる落馬と東海道の深い関わり源頼朝は落馬が原因で死んだと言われています。落馬したのは当時の東海道だったと思われるのですが、はたしてその場所とは?
- 四ッ谷の大山道 東海道藤沢宿と平塚宿の間にある阿夫利神社への道東海道藤沢宿と平塚宿の間にあった立場から出ている大山道。その追分には道標や鳥居が残っています。
- 大庭城と舟地蔵 東海道の北にある水に浮かぶ城に伝わる伝説東海道を藤沢宿から平塚宿に向かう途中、北に大庭城があります。そこには難攻不落の城と茶屋の老婆の伝説があるのです。