2024.9.26
東海道藤沢宿を出て、次の平塚宿に向かいます。
藤沢宿の西の見附跡からしばらく歩くと引地川があります。
この川を渡ると道の左側に赤い小さな祠があります。
祠の中には古い道祖神があります。
双体道祖神といって、男女の神が並んで彫られているものですが、この道祖神は痛みがはげしく、人の形がかろうじてわかるくらいです。
そしてこの道祖神の特徴は、なんといっても白粉がぬりたくられていること。
いつからなのか、なぜなのか、全然わからないのですが、女性が願掛けをするときに白粉を塗る習慣ができたそうです。
白粉が塗られていることから「おしゃれ地蔵」と呼ばれています。
道祖神なのに「地蔵」と呼ばれているのはなぜなのか?
説明板には「誰からともなく『おしゃれ地蔵』と名付けられたとされる」と書いてありますが、私は以前にある郷土史家が書いた文を読んだことがあり、そこには「記者から取材を受けたときに、『道祖神』よりも『地蔵』の方が語呂がよいから『おしゃれ地蔵と呼ばれている』と答えた。するとそれが記事になり、そのまま道祖神の呼び名になってしまった」という内容のことが書かれていました。
郷土史家が記者に話したために道祖神が「おしゃれ地蔵」になった・・・
どこまで本当なのかわからない話です。
今も祠の中には道祖神を白く塗るためのベビーパウダーが置かれています。
たぶん白粉の入手が今は困難なので代用品だと思われますが、「おしゃれ地蔵」を白く塗る人たちは跡を絶ちません。
ちなみに「おしゃれ地蔵」の向かいにある養命寺は小さなお寺ですが、本尊の薬師如来像は国の重要文化財です。」
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
東海道歩き旅イベント 参加者募集中
とにかく内容が濃く詳しい、それなのに参加費がリーズナブル。
それが歩き旅応援舎の東海道歩き旅イベントです。
「日帰りで歩く東海道」 日本橋~原宿を日帰りで歩きます。全15回
「京都まで歩く東海道」 原宿~三条大橋を一泊二日で歩きます。全18回
それぞれ月に1回ずつ歩いて、東京の日本橋から京都の三条大橋をめざすイベントです。
以下のイベントが参加者募集中です。途中からでもご参加いただけます。
このブログには書いていないことが、実際の東海道にはいっぱいあります。
もっとくわしくお話をしながらガイドがご案内いたします。
一緒に東海道を歩きませんか?
人生の宝となるような経験、そのためのお手伝いをいたします。
- 日帰りであるく東海道 第2期 生麦~藤沢宿月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅
開催日時
2025年
4月19日 生麦~保土ケ谷宿
5月24日 保土ケ谷宿~戸塚宿
6月21日 戸塚宿~藤沢宿
参加費 各回3500円 - 京都まであるく東海道 第11期 土山宿~三条大橋月に1回、一泊二日で歩く東海道五十三次の旅 最終章
開催日時
2025年
9月27~28日 土山宿~石部宿
11月1~2日 石部宿~石山
12月6~7日 石山~三条大橋
参加費 各回6500円 - 日帰りであるく東海道 第2期 生麦~藤沢宿月に1回、日帰りで歩く東海道五十三次の旅
開催日時
2025年
10月12日 生麦~保土ケ谷宿
11月9日 保土ケ谷宿~戸塚宿
12月14日 戸塚宿~藤沢宿
参加費 各回3500円 - 日帰りであるく東海道 第3期 藤沢宿~国府津月に1回、日帰りで歩く東海道五十三次の旅
開催日時
10月18日9:00~16:30ころ
11月15日9:00~16:30ころ
12月20日9:00~16:30ころ
参加費 各回3500円 - 京都まであるく東海道 第6期 原宿~岡部宿月に1回、一泊二日で歩く東海道五十三次の旅
開催日時
2025年
10月25~26日 原宿~蒲原宿
11月22~23日 蒲原宿~東静岡
12月27~28日 東静岡~岡部宿
参加費 各回5000円
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