二川宿から吉田宿へと向かう途中で、東海道から左側にちょっと入ったところにある向山大池公園です。
江戸時代前期の吉田藩主、小笠原忠知が郡代長谷川太郎左衛門に命じて築かせた用水池です。
この池から吉田城の総堀(外堀)に水を引き、その水は城下の生活用水や農地の潅漑用水としても利用されました。
現在の向山大池は、東海道から少し道を入ったところにありますが、かつては東海道沿いまで池が広がっていました。周囲は公園になっているのですが、水質浄化のために植えられた芦が岸沿いに生い茂っているため、池の周囲の遊歩道からは水面が見にくくなっています。
小笠原忠知は、信濃守護だった小笠原氏の子孫です。
戦国時代に信濃守護だった小笠原長時は曾祖父です。長時は武田信玄の侵攻によって信濃を追われ、上杉謙信(当時は長尾景虎)を頼ったことが川中島合戦の一因となりました。
長時の子の小笠原貞慶が徳川家康に仕え、その子の秀政が忠知の父にあたります。
秀政と長兄の忠修は大坂夏の陣で真田信繁(幸村)と戦って戦死し、次兄の忠真が小笠原家の跡を継ぎます。
これが小倉藩小笠原家となるのですが、三男だった忠知は分家して正保2年(1645)に吉田城となりました。
本家が九州の大名であるのに対して東海道沿いを任されたのですから、忠知が将軍徳川家光から受けていた信頼のほどがわかります。
その忠知が承和3年(1654)に造った言われる池なのですが、ここで取り上げたいのは池の周囲の公園、向山大池緑地です。
はにわ?!
万里の長城?!
凱旋門?
スフィンクスにピラミッド?
モアイ?
もはや訳が分からなくなるほど謎の遊具(像?)の数々。自分が愛知県豊橋市にいることすら定かでなくなってきました。
カオスなのだか、ワンダーランドなのだか、人によって評価は異なりましょうが、とにかく東海道を歩いている途中の休憩には、向山大池に立ち寄ることをお勧めします。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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