東海道五十三次の大磯宿から小田原宿の間にある等覚院は、今は暗渠になっている梅沢川の近くにある古義真言宗のお寺です。

等覚院本堂

戦国時代の永禄4年(1561)に戦火で焼けた千手院、東光寺、神願寺という3つの寺を、等覚坊実雄というお坊さんが合併して天正3年(1575)に再興したお寺と伝わっています。

永禄4年といえば上杉謙信(当時は上杉政虎)が北条氏康と戦うために関東に攻め入って、大磯の高麗山に本陣を布いた年にあたりますので、このときの上杉と北条の戦いに巻き込まれたのかも知れません。

この等覚院は、「藤巻寺」の別名のあるお寺です。

等覚院の寺号塔

この寺の梵鐘は寛永8年(1631)に鋳造されたもので、二宮町最古の梵鐘です。
そのため二宮町の重要文化財に指定されています。

等覚院の梵鐘

そして「藤巻寺」と呼ばれる由縁となった大きな藤棚があります。

藤棚

花が咲いていないと、ただの「大きな藤棚」ですが、花が咲くと紫と白が入り交じった大きな花が咲き誇ります。それゆえに「藤巻寺」なのです。

こちらが4月後半に撮影した藤の花です。

盛り上がるように咲き誇る藤の花。これは必見です!
徳川家光や仁和寺宮も鑑賞したという二宮町の天然記念物にも指定されている藤の花、是非一度ご覧になってください。

  

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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