歌川広重「東海道五拾三次之内 大磯虎ヶ雨」

東海道五十三次の8番目の宿場が大磯宿です。
この大磯宿を出て西へと向かうと、このような交差点があります。

白岩大門交差点

白 岩 大 門

白岩ってなに? 大門ってなに?

実はここから神社の参道が北に延びていて、その先にあるのが白岩神社なのです。
その白岩神社の参道入口なので「白岩大門」です。

白岩神社

白岩神社は東海道から約500メートルのところにあります。
かつての祭神は白馬に乗って弓を構えた神で、十二所権現とか白岩権現と呼ばれていました。
現在の祭神はイザナギ、イザナミです。
背後にある山が大きな白い岩のように見えたことが、神社の名前の由来だそうです。

参道をふさぐ壁

ただ、現在は東海道から始まる参道の鳥居へと向かう途中にJR東海道線が通っていて、そこに壁が設けられていてまっすぐ神社に向かうことができません。
参道からちょっと迂回して踏切を渡ることになります。

線路の北側にある参道の続きを歩くと、神社の鳥居があります。
線路の北側の参道では、3月の祭礼のときに流鏑馬が行われるそうです。

流鏑馬が行われる参道

祭神が弓を持っていたことに由来する行事なのかも知れませんが、とにかく変わっているのは白岩神社の流鏑馬は歩射で行われることです。

以下は大磯町観光協会のFacebookから白岩神社の流鏑馬の様子。

馬に乗らなくても流鏑馬?!

竹と紙で作られた丸い的を、地面に立ったまま射手が射るのです。

こちらが社殿。

白岩神社社殿

かつては大磯町民となった伊藤博文が奉納した石段もあったそうですが、現在は新しいものに替えてあります。

それでも大磯の人たちは、気さくに人々と交流する伊藤博文が大好きだったようで、伊藤博文を顕彰する「藤公碑」が境内にあります。

藤公碑

往復約1キロは東海道を歩く際の進行のさまたげとなりますので、実際に行くことはないとは思いますが、不思議な名前の交差点から北に行くとこのような古い神社があることはご承知おきください。

  

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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