東海道五十三次のうち8番目の宿場は大磯宿です。
歌川広重が描いた「虎ヶ雨」の絵で知られています。

歌川広重「東海道五拾三次之内 大磯虎ヶ雨」

一方で9番目の宿場は小田原宿です。
広重は酒匂川の渡し場と小田原城下の様子を浮世絵に描いています。

歌川広重「東海道五拾三次之内 小田原酒匂川」

大磯宿のある中郡大磯町と、小田原宿のある小田原市の間には、もうひとつ市町村があります。
中郡二宮町です。

大磯宿から小田原宿に向かって歩くと、押切橋が二宮町と小田原市の境になります。
押切橋を渡ったところの交差点に、「小田原市」の表示が出ています。

押切橋交差点
小田原市の表示

ようやく小田原市に入りました。と思ったら、あれ? まだ二宮町?

塔台橋交差点
なぜか二宮町の表示

さっきの小田原市は幻だったのかな? という気がしてきたところで、ふたたび小田原市!

坂を上ったところに市名表示
小田原市

なにやら次から次へとめまぐるしく二宮町と小田原市が入れ替わりますが、この付近の市町境はこのようになっています。

赤線:二宮町と小田原市の境
国土地理院地図に加筆

この付近は中村川(押切川)を境に東が山西村、西が中村原村と羽根尾村だったのですが、川の西には山西村の飛び地が多くあり、それが現在のこのような市町境の複雑さに反映しているようです。

   

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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