箱根宿は東海道五十三次の中でも、もっとも標高が高いところにあります。
箱根の山のカルデラ湖である芦ノ湖の湖畔は標高にして約800メートル、そのため箱根宿は隣の小田原宿や三島宿よりも気温が5~6℃程度低いのです。
そんな箱根宿の東の入口にあたるところには、関所がありました。
箱根関所は発掘調査と文献調査にもとづいて、ほぼ正確な復元が平成19年(2004)に完成しています。
箱根関所では女は関所手形をもっていなければ通れませんでした。
男は関所手形は必ずしも必要なく、役人が対面で吟味をして怪しいところがなければ通れました。
ただし男であっても関所手形があれば、手形の改めだけで通ることができました。
例外もありまして、芸人は芸を披露することで通ることができました。
芸人本人であるということが証明されるためとされています。
これが現存する関所手形です。
関所を通ろうとする女性の人数、身元、通る理由と身元を保証する人たちの連名などが記してあります。
関所手形を持っているにしろ、吟味を受けるにしろ、関所の前には開門前から順番待ちの行列ができたといわれています。
箱根は夏でも涼しく、冬は寒いです。
そこで関所の東西の入口前には、何軒もの茶店が並んでおり、関所での順番を待っている人たちに暖かいお茶や飲み物を提供していました。
さぞ良い商売になったことでしょう。
さて現在、関所の東の入口前には「御番所茶屋」という名のお土産屋さんがあります。
このお店でのおすすめはこれ!
有平糖!
有平糖は戦国時代にポルトガルから入ってきたお菓子が起源といわれております。
飴のように見えますが、なめるお菓子じゃありません。
ポリポリかじって食べてください。
飴の薄い生地の中に、ピーナツ、ごま、きなこなどのペーストが入っています。
1つ食べると次々に手が出てしまう魔性のお菓子です。
歩いて箱根越えをしようとしているみなさまは、荷物が増えることは覚悟の上でお買い求めください。
関所を無事に通りましたら、関所の西側が箱根宿です。
ここにもたくさんのお店が並んでいます。
このお店の中に温かいお饅頭を出してくれるお店があります。
箱根の寒さに、この暖かさは心にしみます。
もう一つ人気の食べ物がこれ。
甘ったれ餅!
こちらも温かくて細長いお団子に、やはり温かい餡がかけられたものです。
こちらも温かくて、もちもちしておいしい!
箱根関所では思わぬところで散財することになりそうですが、それだけの価値はあります。すんなり関所を通る秘訣は、おいしい思いをすることなのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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