滝川一益は戦国時代の武将です。
織田信長の家臣で、甲賀の土豪の出身だったという説もある人物です。
永禄10年(1567)には織田信長の命によって、伊勢に攻め込んでいます。
そのことが関わっているのでしょうが、東海道沿いには滝川一益の母の墓、あるいは供養塔と伝わる石塔があるのです。
石塔のある場所は四日市市の実蓮寺。
いまは無住の小さなお寺ですが、かつては皇女が住職を務めるほどの大きなお寺だったのだそうです。
この本堂の左手に、滝川一益の母のものと伝わる五輪塔があります。
この供養塔については、わからないことがおおいのです。
滝川一益の母の墓、あるいは供養塔とも伝わっていますが、あくまで言い伝えのレベルです。
実蓮寺にこの五輪塔がある理由についても、滝川一益の母が一時実蓮寺境内に住んでいたからだとも、信長の「切り取り次第」によって滝川一益が一時期伊勢北部を支配していたからだとも伝わっています。
東海道も桑名宿から四日市宿にかけては、滝川一益に関する話が多く残っています。
織田信長に見いだされてその武将となった滝川一益は、信長の命を受けて永禄10年から翌年にかけて伊勢北部に攻め入り攻略しています。
そのため伊勢北部と通る東海道沿いには、滝川一益が造ったと伝わる堤とか、滝川一益によって謀殺された豪族だとか、その遺児を隠し育てたお寺だとか、そういった滝川一益にかかわる話が多く伝わっているのです。
今は無人の小さなお寺にある五輪塔、滝川一益の母の墓というのも、さまざまな物語が伝わる東海道の謎のひとつなのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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