東海道五十三次の旅も静岡県東部に入ると、富士山が間近に見えてきます。
薩垂峠や吉原の左富士は有名です。

薩埵峠の富士山
吉原の左富士

しかし東海道を実際に歩いて旅すると、これらの有名どころに勝るとも劣らない富士山の景色を見ることができます。

今回はベストな富士山の景色を私的に3か所選んでご紹介します。

ベスト3
元吉原の六地蔵

元吉原の陸自増と富士山

吉原宿は水害などにより2回移転していますが、最初に吉原宿があった場所は現在の東田子の浦港の近くでした。
その高台の上に並ぶ六地蔵の石像からは、その背後に雄大な富士山を見ることができます。

ベスト2
小休本陣常盤家前

小休本陣常盤家前の富士山

富士川の渡し場の西にある岩淵の間宿、ここで大名や貴族などが渡し船を待つ間に使用した小休本陣の常盤家住宅が今も残っています。
この休暇の黒塀の前から見える富士山は、塀の黒と雪の白、そして空の青の配色の妙が際立ちます。

ベスト1
富士川の逆さ富士

富士川の逆さ富士

ベスト1は富士川橋の上から見た富士山を推します。
富士川橋の西の端からは、晴天、湿度の低さ、風がなく水面が鏡のように静まっているという条件がそろうと逆さ富士を見ることができます。
なかなか見ることができないという点も加味して、これが東海道のベスト1の富士の景観とします。

そのほかにも、東海道の歩き旅ではこんな富士山を見ることができます。

上の左から順に芦ノ湖、箱根西坂、三島宿入口、下田街道、千本松原、松陰寺の摺鉢の松、吉原宿入口、岩淵の一里塚

 

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

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