※このページにはたくさんの墓石の写真が掲載されています。お墓が苦手な人はご注意ください。
2025年の大河ドラマ「べらぼう」の放送が12月14日に終了しました。
脚気が原因で48歳(満47歳)で没した蔦屋重三郎の墓は、東浅草の正法寺に建てられました。

現在、墓石は残っておらず、史料をもとに復元した石碑があります。
ところで蔦屋重三郎が見いだした、あるいは重三郎を支えた絵師や戯作者などの文学者たち、彼らの墓所はどこにあるのでしょう?
実は彼らの永眠の地の多くは、重三郎の墓がある浅草から近いところにあるのです。
まずは若いころの蔦屋重三郎を支えた絵師たちから。
勝川春章の墓は蔵前の松平西福寺にあります。

そして春章とともに売り出し中の重三郎を支えた絵師、北尾重政の墓は西浅草の善龍寺にあるそうです。

このお寺の墓域は立入禁止でしたので、墓石の写真はありません。
自分の目で確認したわけではありませんので、北尾重政の墓は善龍寺にあるそうです、としか言えません。
そして浮世絵の版元としての蔦屋重三郎の名を不動のものとしたのが喜多川歌麿です。
「べらぼう」の中では重三郎の弟分、そして秘めた思いを重三郎に寄せる難しい立場で描かれていました。
歌麿の墓は世田谷区北烏山の専光寺にあります。

ただし専光寺は関東大震災後に現在地に移転したもので、もともとは東本願寺の向かい、松が谷にありました。

専光寺の旧地は現在、かっぱ橋道具街の一部となっています。
そしてその歌麿の師匠であった鳥山石燕ですが、元浅草の光明寺にお墓があります。

鳥山石燕は耕書堂では「通俗画図勢勇談」の挿絵を描いています。
「西遊記」をもとにして耕書堂が出版した本です。
まだ売れる前に蔦屋重三郎の世話になり、重三郎の死後にその才能が花咲いた絵師・作家も多くいます。
その一人が葛飾北斎です。
北斎のお墓は、なんと鳥山石燕の墓所のある光明寺の隣の区画にあります。
元浅草の誓教寺です。


もうひとり、重三郎の死後に才能が開花した作家である十返舎一九。
彼の墓は現在は勝どきの東陽院にありますが、東陽院はもともとは元浅草から東上野にかけて広大な寺域をもっていた善立寺の塔頭でした。
しかし関東大震災によって被災し、その後に明治なかばに造成された埋立地の勝どきに移転しました。

十返舎一九の墓碑は、勝どき移転と時期を同じくして建てられたコンクリート製の屋内墓地にあります。
中央区のサイトに写真が掲載されています。
善立寺のあった場所は、北斎や石燕の墓があった近くです。
現在は住宅地になっています。

ちなみに朋誠堂喜三二(平沢常富)のお墓は江東区、曲亭馬琴(滝沢瑣吉)と大田南畝の墓は文京区、恋川春町(倉橋格)の墓は新宿区、山東京伝(北尾政演)の墓は墨田区にあります。
機会があったら記事にしたいと思います。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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