戦国時代を生き残った武将の多くは、徳川家に大名や旗本として仕えました。
したがってそれぞれ江戸に屋敷を持っていました。
その屋敷の跡地は、現在の東京のどこなのでしょう?
織田信長の配下の武将の中で、猛将と呼ばれていた柴田勝家。
信長の死後の織田家の内紛の中で、羽柴秀吉に敗れて自害してしまいました。
しかし幕府が編纂した「寛政重修諸家譜」によると、勝家には養子が何人かおり、そのうちの1人は姉の子供、つまり甥でした。
その養子が柴田勝政です。
勝政は柴田勝家と羽柴秀吉が激突した賤ヶ岳の合戦で戦死しました。
しかし幼かった勝政の子は、母方の祖父のもとにいて柴田勝家たちが北之庄で滅びたときも難を逃れました。
そして長じて名を柴田勝重と改め、徳川家康に仕えました。
こうして柴田勝家の子孫は、孫の代から徳川家の旗本となりました。
柴田家は幕末まで存続しました。
麹町の版元金鱗堂尾張屋清七が元治元年(1864)に発行した江戸切絵図「増補改正 千駄ヶ谷鮫ヶ橋四ツ谷絵図」には柴田家の屋敷が描かれています。

©こちずライブラリ
「四ツ谷御門」と描いてある場所が、現在の四ツ谷駅。
「柴田能登守」と描いてあるのが、幕末期に柴田家の当主だった柴田勝全のことです。
柴田勝全が幕末に務めていた役職と東海道沿いにあった領地についてはこちら
→本宿の代官屋敷
四ツ谷にあった柴田家の屋敷は現在はどうなっているのかというと・・・

な ん と 迎 賓 館 !
ではなくて、その正門前の公園が柴田家の江戸屋敷の跡地にあたります。
現在はこのようになっています。



屋敷のすぐ横は江戸城外堀で、明治以降は外堀との間の道に市電(都電)が走り、屋敷の前にあたるところに電停も設けられました。

国土地理院旧版地図に加筆して使用
このように柴田勝家の子孫は旗本となり、四ツ谷に屋敷を構えていたのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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