10月12日に放送された大河ドラマ「べらぼう」第39回では、山東京伝が書き蔦屋重三郎が出版した「仕懸文庫」「青楼昼之世界錦之裏」「娼妓絹籭」の3冊が奉行所の摘発を受け、蔦屋重三郎が身上半減、山東京伝が手鎖50日の罰を受けました。
寛政3年(1791)の出来事です。
ちなみに3冊目の最後この字は「ふるい」と読みます。
私も探すのに苦労しました。
ちなみにATOKでは「ふるい」で変換します。
日本の会社が作った日本語の辞書、優秀です。
優秀ですが毎月使用料を払わなくてはいけないのはちょっとキツいです。
摘発を受けた蔦屋重三郎と山東京伝は、小伝馬町の牢屋敷に拘束されました。
場所はここです。
かつて竜閑川と呼ばれた川が流れていたすぐ脇にあたります。
現在は十思公園や十思スクエアなどになっています。
ちなみに大河ドラマの放送を記念して、小伝馬町牢屋敷の跡地にある十思スクエアでは「蔦重ギャラリー」が開設されています。
蔦屋重三郎の出版物や浮世絵のレプリカが展示してあります。
2026年3月31日までです。
一方で重三郎と京伝が裁きを受けたのは北町奉行所です。
東京駅日本橋口の近くに、北町奉行所跡の表示が出ています。
古地図を見ながら町歩きをするのに便利なスマホアプリ「大江戸今昔めぐり」にも、この北町奉行所が載っています。
「知ってる! 行ったことある!」という人も多いことでしょう。
でも・・・
ここではないんです!
この場所は江戸時代は江戸城外堀の呉服橋門の内側にあたります。
ここに北町奉行所ができたのは文化3年(1806)のこと。
蔦屋重三郎の時代には、北町奉行所はもう少し北の常盤橋門内にありました。
蔦屋重三郎と山東京伝が処罰された翌年に発行された地図には、北町奉行所は常盤橋門内に「町御奉行 初廉野」と描かれています。
もちろん「初廉野」は「初鹿野」の誤字です。
その場所では現在、日本一高いビル「トーチタワー」の建設が進められています。
この工事現場と隣に一足先に竣工した常盤橋タワーのある辺りが、重三郎と京伝が処罰を受けたころの北町奉行所の跡地です。
ちなみに北町奉行所の近くにはこの人の店がありました。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
【地図出典】
寛政4年発行分間江戸大絵図(国立国会図書館所蔵)
復刻版金鱗堂尾張屋板江戸切絵図(©こちずライブラリ)転載不可
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