大河ドラマ「べらぼう」でついに正体がバレて、どこに映っているのかも明確になった朋誠堂喜三二こと平沢常富。
彼は秋田藩(久保田藩)佐竹家の家臣で、江戸留守居役でした。
留守居役とは他藩との交渉係、良好な関係を築いたり情報を収集したりする役職で、よくいわれるのが藩の外交官、さしずめ企業で言えば営業部長といったところでしょうか。
秋田藩が久保田藩とも呼ばれるのは、久保田城を居城としていたからです。
ずいぶん昔ですが、久保田城に行ったことがあります。
平成19年のことですので、写真を探し出すのに苦労しました。
秋田藩佐竹家の上屋敷は、江戸時代初期には神田にありました。
神田といっても広いのですが、飲み屋や飲食店がずらっとならんだ神田駅西口商店街のあたりです。
場所は移動しているようですが、佐竹家の鬼門除けの神社が屋敷跡付近に残っています。
佐竹稲荷神社です。
でもここに佐竹家の屋敷があったのは江戸時代初期の話。
朋誠堂喜三二を名乗って平沢常富が活躍していたころの佐竹家の屋敷は、今の新御徒町駅の近くにありました。
さて朋誠堂喜三二(亀山人)ですが、当時の多くの作家が使っていたように手柄岡持、道陀楼麻阿など多くの筆名を使い分けていました。
こちらは朋誠堂喜三二が版元鱗形屋孫兵衛から出版した「染直鳶色曽我」。
どこかで見たような絵だな、と思ったら恋川春町が挿絵を描いています。
物語は源頼朝、梶原景時らが凧揚げ大会を開き、そこに曾我十郎・五郎と工藤祐経らが参加するもので、いわゆる「曽我物語」のパロディです。
そんな朋誠堂喜三二が住んでいた佐竹家の屋敷ですが、跡地の南の外れくらいのところに、説明の看板が設置してあります。
ここでは平沢常富が狂歌を詠むときに使っていた手柄岡持という筆名が記されています。
そして看板の設置されている場所から北に向かって延びているのが佐竹商店街。
写真を撮影した日は水曜日で、定休日の店が多かったためひっそりとしていました。
佐竹家の屋敷は明治になって解体され、しばらく空き地になっていたそうです。
そこへ大道芸人や露店があつまって商売を始め、それが商店街へと発展したとのことです。
彼ら商店街が商売繁盛のために勧請した神社があります。
商店街の周囲は昭和初期から中期にわたって建てられたと思われる建物が多いです。
なかなか昭和な雰囲気がします。
新御徒町駅周辺にあったと佐竹家の屋敷から新吉原の大門跡まで、直線距離にして約2.5キロです。
今ならこの距離を歩くのには躊躇することが多いでしょうが、当時の人からするとたいした距離ではありません。
他藩の留守居役との折衝などで新吉原をよく利用していた平沢常富は「宝暦の色男」との異名と取ったといわれていますが、新吉原にほどよく近いところに住んでいたのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
【画像出典】国立国会図書館デジタルコレクション
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