永禄3年(1560)に桶狭間合戦が起こりました。
この当時は今川義元の勢力は尾張東部にまで進出しており、その前線基地ともいうべき鳴海城には今川の有力武将、岡部元信が駐屯していました。

この岡部元信、実は東海道にゆかりの人物なのです。
とはいっても鳴海城も桶狭間古戦場も東海道のすぐ近くにあります。
でもそれ以外でも岡部元信は東海道にゆかりがあるのです。
岡部氏は朝比奈氏とともに今川の軍団の主力となっていた一族です。
先祖は三十六歌仙の1人で「堤中納言」と称された藤原兼輔とされています。
兼輔が駿河に下向したときの忘れ形見が岡部氏と朝比奈氏の先祖だというのです。

国立国会図書館デジタルコレクションより
ただし、藤原兼輔が駿河に下向したという記録はなく、岡部・朝比奈両氏が兼輔の子孫だというのは、自分たちの先祖は貴人であったというよくある伝承のひとつでしょう。
兼輔の子孫と称する一族のうち、朝比奈を本拠としたのが朝比奈氏、その南の岡部を本拠としたのが岡部氏です。
現在、朝比奈という地名は残っていませんが、岡部とともに藤枝市の一部でした。
この藤枝市の岡部には、江戸時代、東海道の宿場が置かれました。
東海道21番目の宿場、岡部宿です。


岡部宿の西にある山の中には萬松院には、岡部氏の墓所が残されています。

また、岡部宿近くにある若宮八幡宮は、藤原兼輔が開創したという伝承があります。

ところで、桶狭間合戦のときの岡部元信ですが、今川義元が大軍を率いて援軍に来たことを受けて、織田信長が鳴海城と大高城の間に築いた砦のうち、鷲津城を攻め落としています。

ところがその直後に今川義元が戦死してしまったため、岡部元信は鳴海城を出て引き上げようとする織田信長の軍勢を遮り、なかば脅迫して交渉し、今川義元の首を取り返して駿府に埋葬したといわれています。

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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