2024.8.23
神奈川というと東京都の南に隣接する県を思い浮かべる人が多いことと思います。
でもこの県名は、東海道にあった宿場の町名から来ているのです。
その神奈川宿という町はどこにあったのかというと、国道15号(第一京浜)沿いの京急線の神奈川新町駅付近から神奈川駅付近にかけて。だいたい宿場の中心だったところには、JRの東神奈川駅があります。
現在の神奈川は、ラーメン店の多い町です。でもラーメン店以外にも多いものがあります。
「 亀 」 です。
街灯に亀がいたり
歩道の車止めにも亀、
公園にも亀がいたりで
お寺の門にまで亀がいます。
神奈川の町を歩いていると、いたるところに亀を見かけます。
なぜかといいますと、東海道神奈川宿には浦島太郎の伝説があるからです。
浦島太郎というと、竜宮城から帰ってきた後、玉手箱を開いたらおじいさんになってしまう話が有名です。
実は浦島太郎に類する伝説は日本中に伝わっています。
それぞれの話で、それぞれの結末があり、玉手箱を開けておじいさんというのは、明治時代以降のお話で、各地に伝わる浦島太郎にはまた違う結末の話もありますし、時代によっても結末は変化しています。
神奈川宿の地誌「金川砂子」では、浦島太郎はおじいさんにならずに、観音堂を建ててまた竜宮にもどっていくという結末になっています。
このような伝説の地ですから、神奈川宿から隣町の子安にかけて、浦島太郎に関わるものがたくさん伝わっています。
もともと子安の高台の上にあった観福寿寺には、浦島太郎の「遺品」と称するものなど、多くの浦島太郎関連のものがあったそうです。
ただ、観福寿寺は明治初期に火災で廃寺になってしまい、焼け残った浦島太郎関連の事物は跡地に建った蓮法寺と後述の慶雲寺に引き継がれました。
蓮法寺
蓮法寺にある浦島太郎の供養塔などの石塔群
文書類も多数所蔵しています。
慶雲寺
浦島太郎と浦島大夫(太郎の父)の廟所碑は、観福寿寺から移されたものとされています。
浦島太郎が竜宮城から持ち帰った浦島観世音を安置する観音堂。現在の御堂は昭和10年(1935)に建てられたもの。
その他
浦島太郎足洗いの井戸
「江戸名所図会」には観福寿寺に「浦島太郎足洗いの井戸」があったと記載がありますが、この足洗いの井戸との関連は明らかではありません。
井戸のある辺りは、昭和前半くらいまで西蓮寺があった場所で、西蓮寺には浦島塚と呼ばれる宝篋印塔の形をした石塔がありました。
浦島太郎の足洗い川
勅使の行列が通ったときに、従者たちが足を洗ったという話もあり、それが後付けで浦島太郎の話になった可能性もあります。
浦島地蔵
観福寿寺が焼けた後、境内にあった焼け残った石地蔵を慶雲寺に運ぼうとしたところ、途中で動かなくなり、そのまま置いてあると伝わります。
運んでいる途中で地蔵が動かなくなる話は、東海道のあちこちに伝わっています。
なんなのでしょう?
浦島太郎の涙石
地上世界に戻ってきた浦島太郎が腰掛けて、竜宮恋しさに泣いたと伝わる石です。波打ったような形をしているので、もともとは「波石」と呼ばれていたという話を聞いたことがあります。
「江戸名所図会」には観福寿寺に「浦島太郎の腰掛石」があったと記載がありますが、この石との関連はわかりません。
いわれの古いもの以外にも、パン屋の名前が「浦島パン工房」だったり、お寺の手水鉢が亀の形をしていたりと、探しはじめたらきりがありません。
神奈川宿周辺は古い町ですので、細い道が入り組んでおりなかなか見つけにくいものもあります。
それでもせっかく東海道を歩くのですから、浦島太郎伝説につながるものはチェックしておきたいところです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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2026年
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4月1日 川崎宿~生麦
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月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅。4月までは比較的短い距離をライトに歩きます。 - 日帰りであるく東海道 第2期 生麦~藤沢宿東海道歩き旅第11シリーズ
開催日時
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3月7日 保土ケ谷宿~戸塚宿【受付終了】
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月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅 - 日帰りであるく東海道 第1期 日本橋~生麦東海道歩き旅第13シリーズ
開催日時
2026年
1月12日 日本橋~品川宿【受付終了】
3月8日 品川宿~蒲田【受付終了】
4月5日 蒲田~生麦
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月に1回、日帰りで東海道五十三次を歩くイベント。日本橋を新規スタート。
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