2024.9.2
保土ケ谷宿は約2キロにわたる宿場です。
江戸側、京側のそれぞれの入口には、土居が設けられていました。
江戸時代に編纂された神奈川宿周辺の地誌「金川砂子」には、江戸側の土居の様子が描かれています。
残念ながら「金川砂子」は保土ケ谷宿の江戸側入口で終了していますので、京側の土居は出てこないのですが、おそらく同じような土居があったものと考えられます。
そしてこちらが現在の保土ケ谷宿の京側入口。
ここを「上方見附」と呼んでいました。
江戸から見て京都は上方だからです。
ちょっと微妙な感じですが、土居が復元してあります。
土を盛り上げて石垣で固めて、上に竹矢来が組んであります。
かなり小さめの復元ではありますが、このような土居が東海道の両側に設けられていて、宿場の入口がわかるようになっていたのです。
このような宿場の入口は「見附」とか「棒鼻」と呼ばれていました。
大名などが宿場の本陣に宿泊・休憩するときには、この場所に竿を立て先に「関札」と呼ばれる大名や貴族の名前の書かれた木札を掲げたのです。
関札らしきものが、先ほどの保土ケ谷宿の江戸側入口の絵の土居の横に描かれています。
また、宿泊や休憩をする大名や貴族が到着したときには、問屋職などの宿役人と宿泊する本陣当主が裃を着てここまで出迎えたそうです。
ところで、保土ケ谷宿の上方見附跡に復元された土居のすぐ横を見ると・・・
これはもしや一里塚?!
保土ケ谷宿の京側の土居の内側には一里塚がありました。
江戸時代の絵図などを見ると、一里塚と土居との間には5~6軒の家屋が描いてあります。
ここでは余地の関係だと思われますが実際の位置関係よりももっと近く、土居のすぐ隣に一里塚が復元されています。
東海道の一里塚の大きさは5間四方(直径約9メートル)でしたので、復元したものとはいえかなり小さな一里塚です。
現存している直径9メートルの一里塚がこちら。
保土ケ谷宿の京側の出口を出ると、日本橋を出発してから初めての本格的な坂道である権太坂があります。
これまで平坦だった東海道ですが、これからいよいよ山あり谷ありの道が京都までつづくのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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