2024.10.17

東海道五十三次のうち7番目の平塚宿には、江戸方と上方にそれぞれ見附の石垣が設けられていました。

平塚宿に設置された説明板にある見附石垣の写真

見附とは宿場の入口のことです。
それらの見附があった場所には、それぞれ石垣が復元されています。

東側の入口にあたる江戸見附の石垣は本物にほぼ忠実に復元されています。
東海道宿場制制定から400年にあたる平成13年(2001)を記念して、まず北側(東海道を西に向かって歩いたときの右側)に見附石垣が復元されました。
その後この付近の再開発が行われ、20年遅れて南側(同じく左側)の見附石垣も復元されています。

右側の江戸見附石垣
左側の江戸見附石垣
道を挟んで並んでいる見附石垣

平塚宿の見附の石垣は、石垣を組んだ上に竹矢来が設けられていました。
もっとも江戸時代とまったく同じに復元されているわけではありません。

まず、道幅が江戸時代と現在では違います。およそ3~4倍は道幅が広がっているでしょう。
本来の見附石垣のあった場所は、現在は道路になっていると思われます。同じ場所に復元できないのは、道路事情からして仕方のないことです。

さらに細かいことを言いますが、江戸時代には石垣の目地が横一直線になるような石の切り方はされていなかったのです。

江戸時代の石垣の積み方の例

理由は技術的なものの他に、多少上下にガタガタしていた方が石が崩れにくかったからです。
横一直線だと、地震が起こった時などに横滑りして崩れてしまうのです。

これに対して西側の京方見附では、あまり忠実とはいえない復元がされています。

上方見附跡の石垣

かつて宿場の入口があったという目印に、石を積み上げて植え込みを造ったような感じになっています。

これより東平塚宿の碑

この碑ももちろん、本物の見附石垣の上にはありませんでした。
復元したというよりも、跡地の碑を建てたときの土台と考えた方がいいでしょう。

これらの見附の石垣の間が平塚宿だったと言いたいところですが、そうだったのは江戸時代初期の50年ほどに過ぎません。
慶安4年(1651)には平塚宿は東に向かって拡張されました。
江戸見附の石垣は幕末ころまで残っていたものの、ここは宿場の入口ではなくなっていたのです。

ところで京方見附のそばにあるカンパーニュというお菓子屋さん、和菓子洋菓子両方ありますが、隣の工場で作り立てのお菓子を売っています。

カンパーニュのパウンドケーキ

おいしいです!
東海道を歩いて疲れたときの食べ歩きに是非!

  

(歩き旅応援舎代表 岡本永義)

東海道歩き旅イベント 参加者募集中

それが歩き旅応援舎の東海道歩き旅イベントです。

「日帰りで歩く東海道」  日本橋~原宿を日帰りで歩きます。全15回
「京都まで歩く東海道」  原宿~三条大橋を一泊二日で歩きます。全18回
それぞれ月に1回ずつ歩いて、東京の日本橋から京都の三条大橋をめざすイベントです。

以下のイベントが参加者募集中です。途中からでもご参加いただけます。
このブログには書いていないことが、実際の東海道にはいっぱいあります。
もっとくわしくお話をしながらガイドがご案内いたします。

一緒に東海道を歩きませんか?
人生の宝となるような経験、そのためのお手伝いをいたします。

  • 京都まであるく東海道 第7期 岡部宿~磐田
    東海道歩き旅第7シリーズ
    開催日時
    2026年
    1月24~25日 岡部宿~島田宿【受付終了】
    2月28~3月1日 島田宿~掛川宿
    3月28~29日 掛川宿~磐田
    参加費 各回5000円
    月に1回、一泊二日で歩く東海道五十三次の旅
  • 日帰りであるく東海道Light 第2期 品川宿~生麦
    東海道歩き旅第12シリーズ
    開催日時
    2026年
    2月4日 品川宿~大森
    3月4日 大森~川崎宿
    4月1日 川崎宿~生麦
    参加費 各回3000円
    月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅。4月までは比較的短い距離をライトに歩きます。
  • 日帰りであるく東海道 第2期 生麦~藤沢宿
    東海道歩き旅第11シリーズ
    開催日時
    2026年
    1月10日 生麦~保土ケ谷宿【受付終了】
    2月7日 保土ケ谷宿~戸塚宿
    3月7日 戸塚宿~藤沢宿
    参加費 各回3500円
    月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅
  • 日帰りであるく東海道 第1期 日本橋~生麦
    東海道歩き旅第13シリーズ
    開催日時
    2026年
    1月12日 日本橋~品川宿【受付終了】
    2月8日 品川宿~蒲田
    3月8日 蒲田~生麦
    参加費 各回3500円
    月に1回、日帰りで東海道五十三次を歩くイベント。日本橋を新規スタート。
  • 日帰りであるく東海道 第3期 藤沢宿~国府津
    東海道歩き旅第10シリーズ
    開催日時
    2026年
    1月11日 藤沢宿~茅ヶ崎【受付終了】
    2月15日 茅ヶ崎~大磯宿
    3月15日 大磯宿~国府津
    参加費 各回3500円
    月に1回、日帰りで歩く東海道五十三次の旅
  • 日帰りであるく東海道 第4期 国府津~元箱根
    東海道歩き旅第9シリーズ
    開催日時
    2026年
    1月17日 国府津~小田原宿【受付終了】
    2月21日 小田原宿~箱根湯本
    3月21日 箱根湯本~元箱根
    参加費 各回3500円
    月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅

最新のブログ記事

  • 稚児橋  河童伝説や石垣、和菓子も
    東海道江尻宿にある稚児橋。河童の伝説がある橋で、橋の四隅にも河童の像があります。さらに橋の周囲には河童の腰掛石と呼ばれる石や、河童をかたどったお菓子まで!
  • 歌川広重「蒲原夜之雪」  温暖な町に雪が降る?
    歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」では、蒲原宿に雪が降る様子が描かれています。温暖で雪が降ることがほぼない蒲原ですので、この絵は広重が東海道を実際にはあるいていない根拠として挙げられることも多いのですが・・・
  • 松平定信の布団部屋  白河藩のふたつの屋敷
    大河ドラマ「べらぼう」において、松平定信は融通が利かない堅物として描かれる一方、辛いことがあると布団部屋に行って泣くという性格描写がされていました。それではその布団部屋、どこにあったのでしょう?
  • 蔦重の仲間たち  絵師や戯作者たちの墓所
    2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」は、これまでなじみの薄かった版元の蔦屋重三郎とその周辺にいた絵師や戯作者たちを描いたドラマでした。彼らの永眠の地を訪れます。
  • 正法寺  蔦屋重三郎の墓所がある浅草の寺
    令和7年の大河ドラマ「べらぼう」の主人公蔦屋重三郎の墓所は、浅草の正法寺にあります。墓石はすでに失われていますが、復元された墓碑などのお参りができます。

ブログ記事一覧