2024.8.13
東京都大田区は23区の中でもっとも南にある区です。
区内東側の海に近いところを第一京浜(国道15号)が通っています。
これが東海道です。
日本橋方面から東海道を歩いた場合、しながわ水族館を過ぎて大森海岸駅が見えてきたあたりで、品川区から大田区に入ります。
大田区が終わって川崎市に入るところはもっとわかりやすいです。
多摩川を渡る六郷橋が境になります。
大田区は昭和22年(1947)に大森区と蒲田区が合併して成立しました。
大森の「大」と蒲田の「田」で大田区です。
だから大田区の「大」に「、」は入りません。
一方で江戸城を築いたことで知られる太田道灌の「太」は「、」が入ります。
東海道を歩いていると、大森、蒲田、六郷と通って多摩川に至りますが、昔はもっと細かく村が分かれていて、江戸時代には、大森村、北蒲田村、蒲田新田、町屋村、雑色村、高畑村、八幡塚村と分かれていました。
このうち町屋村と高畑村は村の中心地が東海道と離れたところにあり、東海道沿いに家々が並んでいたのは大森村、谷戸宿、北蒲田村、蒲田新田、雑色村、八幡塚村です。
大森村は現在の美原通り付近です。
かなり昔は原八軒と呼ばれて8軒の家屋しかなかった場所と伝わっています。
それがどのくらい昔なのかよくわからないのですが、鎌倉時代に建てられた寺が美原通り近くにはありますので、8軒しか家がなかったのはそれ以前だと思われます。
このころすでに北原・中原・南原の3地区に分かれていたので、三原と呼ばれていたようです。
「三」が「美」に文字が変わって今は「三原通り」です。
戦国時代の東海道は今よりも西にありました。
江戸幕府によって東海道が三原を通るようになり、一気に三原は発展し、今も商店街がつづく町となりました。
谷戸新田は京急線の大森町駅と梅屋敷駅のちょうど中間付近です。
当時からある貴船神社を中心としていました。
立場があり、貴船神社の隣に大きな茶屋があり、将軍が鷹狩りのときに休憩所として使うほどの店でした。
この店は和中散の販売もしていましたが、その茶屋のあった場所は第一京浜の拡張用地になっていることもあり、貴船神社付近は空き地が広がっています。
昭和7年(1932)に大森区が成立したときは、大森海岸駅(当時は海岸駅)から梅屋敷駅までの現在の大田区北半分に相当する地域が大森区でした。
現在の梅屋敷公園の周辺がかつての北蒲田村です。ここより南が後の蒲田区になります。
北蒲田村と蒲田新田は蒲田村が分かれてできた村です。
戦国時代の蒲田にはすでに大きな村があり、豪族の蒲田氏の本拠地となっていました。
江戸時代にそれまでの蒲田村の南で新田が開発されました。
新田に入植した人たちは東海道沿いに店を出し、農産物や麦わら細工などを売るようになりました。
これが蒲田新田で、それ以前からあった蒲田村が北蒲田村になりました。
現在は京急蒲田駅のある付近が、蒲田新田になります。
雑色村は現在の雑色駅のちょっと北側にありました。
熊野神社がある付近です。
村の名の由来については、朝廷で雑用などの下働きをする「雑色人」と呼ばれた人たちがいたのですが、これと関係があるのではないかと考えられていますが、はっきりわからないところが多いです。
八幡塚村は、六郷神社を中心としたあたりです。
八幡神を祀る六郷神社の鳥居の南に、一里塚が設けられていました。
「八幡塚」という地名の由来は、この一里塚は関係なく、六郷神社の境内にある八幡塚と呼ばれる塚にあるそうです。
八幡塚は立入禁止ですが、柵の外から見ることができます。
昭和7年に北蒲田村から八幡塚村にかけてが蒲田区となりました。
昭和22年には大森区と蒲田区が合併して、現在の大田区となったのです。
(歩き旅応援舎代表 岡本永義)
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月に1回日帰りで歩く東海道五十三次の旅
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